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新潟県燕市 ホテル公楽園

昭和51年開業の公楽園は1階が自販機コーナー&ゲーム、2階が昭和トリップ感満点のホテルとなっており、トースト自販機や
カップリーナ自販機などレアな懐かし自販機を、宿泊しつつ心ゆくまで味わえる全国でも非常に貴重な激渋ホテルである。 24時間営業。

取材日時 2020年4月18日

2020年 東北懐かし自販機巡り

今回の旅は北海道からフェリーで新潟に上陸した。北陸はあちこちで桜が満開で
北海道よりも早い春本番を満喫した。そして6年ぶりの公楽園にやってきた。

なんと公楽園の看板が無くなった!
これでますます何の施設かわからない
怪しい建物になった。

国道沿いの看板も以前の古めかしいのが破損したのか、新しくなってしまった。

前回の2880円から20円アップの2900円で頑張っている。

2階の客室の廊下は相変わらず
渋い昭和の雰囲気。

今回の部屋は田んぼ側の洋間2号室。

こぢんまりとした部屋だが
昭和感はそのまま残っている。

アイテムがすべて昭和のもので
統一感がある。

一階のゲーム&自販機コーナーは
今年から全面禁煙となった。

しかし店内は昭和からのタバコの匂いがしみついたままだ。

変わらぬ雰囲気の自販機コーナー。

こんなご時世だからこそ昭和に
タイムスリップして逃避したい。

すでに35年も経過するパイプ椅子の
存在感も凄い。

トーストサンド自販機も現役だ。

持てないくらいの熱さでゴソッと
出てくる。焼き具合もバッチリだ。

チーズサンド250円。
ビールのつまみに最高だ。

カップリーナ自販機は調整中だった。

カップヌードル自販機は稼働中。

冷食自販機が別のものに変わっていた。中身はワコー製で同じようだ。

お菓子などを販売する汎用機。

状態の良いワンカップ自販機。
昔はぬる燗の状態で出てくる自販機もあった。
30数年前、新宿の公園の近くにこれと同じ自販機があって
終電ギリギリまで友人と飲んだ夜が懐かしい。

2020年 東北懐かし自販機巡り

取材日時 2014年6月14日

2014年6月13日~22日 日本半周!


群馬~新潟~京都~
島根~山口~岡山
懐かし自販機巡り

(その1 ピットイン77) その8 ポピーとよさかその9 公楽園その10 ドライブインダルマ

夕暮れの空が美しい、絶妙な時間帯に公楽園に到着。

国道116号線から見える看板も変わらない。

長い商売の歴史と、独特の迫力を感じさせる佇まい。

たった80円の値上げ。この貴重な昭和遺産にこの値段で一泊できるのは素晴らしい。

館内を漂う雰囲気は唯一無二。大人のこだわりを感じさせる渋いデザイン。

今回の部屋は初めて泊まる「6号室 洋間」。特別室や和室と比べるとシンプルでこじんまりとしている。
部屋は田んぼ側に面しているので、かえるの鳴き声にも癒やされた。

明暗調整機能付きの照明で、部屋を自分好みの雰囲気にできるのもグッド。

キーひとつ見ても、時の重みを感じる。

窓を開ければ、周りは田んぼに囲まれとてものどか。

同宿した「日本懐かし自販機大全」を一緒に創った編集者さんが泊まった「特別室」。

遅くまで新潟の地酒を酌み交わし、懐かし自販機について語り合った。

社長の山田さんは、絨毯や内装、備品一つまでこだわりをもって選んでいるという。
出来るだけ当時の雰囲気を維持していきたいという姿勢がありがたい。

どこを切り取っても、昭和の絵になるのが公楽園の凄さだ。すっかりタイムトリップしてしまう。

暮れゆく平野にかえるの鳴き声が響き、日本の良さを感じる。

そしてメインディッシュの一階自販機コーナー。

すべてが賑やかだった昭和の頃を凝縮したような、激渋な空間を体験出来る。

更に時を刻む椅子と自販機。

色合いもレトロ感たっぷりの自販機が3台。

今では見ることのない、カップリーナのロゴは絶妙なデザインだ。

トースト中ランプが赤々と点滅し、パンが焼ける香りが漂ってくる至福の40秒間。

熱々のチーズサンドとハムサンド。

最近は全国からお客が訪れるようになり、この夜も早々に売り切れとなっていた。

懐かしい自販機コーナーの雰囲気に包まれ、後は渋い部屋で寝るだけという気楽な状態で
トーストを味わう極楽の夜。ビール、酒の自販機も完備。

社長の山田修英さん。
初めて私が泊まった時には、偶然の奇跡が生んだデザインかと思っていたが、
実は山田さんの意図した激渋デザインだったのだ。
今後も一層渋さを極めていってくれることだろう。

Nihon_Natsukashi_Jihanki_Taizen

レトロ自販機のバイブル!!


『日本懐かし自販機大全』


全国の名店紹介や貴重な資料、
オーナーインタビューなど


今まで無かった、丸ごと一冊
懐かし自販機本です!

2014年6月13日~22日 日本半周!

群馬~新潟~京都~島根~山口~岡山 懐かし自販機巡り

(その1 ピットイン77太田店) その8 ポピーとよさかその9 公楽園その10 ドライブインダルマ

取材日時 2011年6月11日 東京からの総走行距離333.0km

2011年 6月11日~18日

東北懐かし自販機巡り

その1 ホテル公楽園その2 ルナパーク

東京から関越で3時間、一気に燕三条へ。約2年振りの北陸・東北への旅が始まった。

日が暮れ始める頃、久しぶりの公楽園に着いた。
昭和がそのままの佇まいに改めて感動。全身のテンションが上がってくる。

国道116号に面した看板もいつも通り渋い。
この貴重な宿に2800円で泊まれる。

だだっぴろい平野に建つ公楽園の裏手にはのどかな田んぼが広がる。

1階の右手にホテルのフロントがある。

昭和51年開業だからもう10年以上25周年をやっている。

管理人さんは「店内にいます」ということで、まずは軽く店内を偵察。

前回訪問時以来、惜しくも富士電機めん類自販機が撤去されてしまった。

それでも3台並ぶ懐かし自販機はまだまだ公楽園の主役だ。トーストサンド自販機も珍しいが、
真ん中のカップリーナはここでしか見ることの出来ないレアなものだ。

自販機の上に掲げられた看板もかわいい。まさに昭和そのものの手書き感。
今作ろうたってなかなか出来ない。

名脇役である椅子も25年以上も活躍中だ。
保存しようとかじゃなく天然で在るのが好い。

この案内灯も公楽園にふさわしい鄙びた味わいだ。

そして宿泊者しか足を踏み入れることを許されない禁断の2階へ。
入った瞬間にタイムスリップさせてくれる内装に期待も高まる。

この壁、ふくらんでムニュムニュのように見えるけど実は壁紙だった。
触ると固いのだ!

レンズのように円周状の模様がある手の込んだ壁紙だ。

今回は予約時に田んぼ側の部屋をお願いした。そしたら何と憧れの特別室!

何が特別なのかはわからないが、なんとなく嬉しい。

特別室の内部。前回の和室に対して洋室だ。
国道の騒音が聞こえにくいのもいい。

今夜一晩は私のものである部屋のキー。

建物の裏に広がる田んぼではカエルの声が響き、
東京では味わえない自然に癒される。

木造じゃない築35年の宿って、今はほとんど無いだろう。
現役なのは凄い。

20年前と同じ空気の写真を今も撮れる奇跡。

水回りも不潔感なく管理されている。

ボイラーの配管が新品のようだった。
まずはひと風呂浴びて旅の疲れをほぐす。そしてビールだ。

外は日が暮れて国道ぎわの風情が高まっていた。

闇に染まりかけた空には月も見える。

風呂に入ってさっぱりとしたところで自販機コーナーへ!

なんとも素晴らしい眺めにうっとりとする。

色彩感といい空気感といい、私の求める風情を完璧に満たしてくれる。

めん類自販機の引退は寂しいが、トーストサンドはまだまだ頑張っている。

しかも稀少な純正パッケージだ。

焼き加減も良くアツアツ。

そして中はご覧の通りトロトロ!ビールにバッチリ合う。

この光景の中に自分を染みこませるかのように味わう。

そしてこのタイプの稼働機はここに一台しかない貴重なカップリーナ自販機。

世の中の流れが激しい今こそ、この意匠に癒されるのだ。

この図もこの世に最後のひとつとして存在している。

SHARP SV-800N

このギザギザが堪らない。

カップヌードル自販機もかなり鄙びている。

現在2台とも残念ながらお湯は出ない。

新潟に本拠地があるワコー食品の自販機。冷凍食品がそのまま出てきて
隣に設置されたレンジで手動で温める方式だ。機械は富士電機製。

富士電機のスパイラルワイヤー方式汎用機VFS230。

随分とスマートな酒カップ自販機。これも富士電機製だ。

ビールも発泡酒も自販機で買える。酒類には事欠かない公楽園。
私の望みはホテルから一歩も出ること無く満たされる。

月もだいぶ傾いてきた公楽園。来て良かった。

一度部屋に戻って写真の確認などしつつ深酒。
深夜思い立って部屋からトーストを買いにいく、そんなことが出来る贅沢。

部屋からノーカットで撮影してみた。ほろ酔い加減なので映像がゆれてすいません。

じっくりと堪能した一夜は明けて。

男独り旅にも最高の一泊だったが、カップルでもおもしろそう。

夜間の大人のムードも去って朝の光。

自販機たちは朝から営業中だ。

公楽園の裏手から。今回も素晴らしい一夜をありがとう。
公楽園よ永遠に。

2011年 6月11日~18日

東北懐かし自販機巡り

その1 ホテル公楽園その2 ルナパーク

取材日時 2009年9月25日

2009年 9月18日~27日
東日本懐かし自販機巡り

(その1 アメヤ) その37 リバーサイドその38 公楽園その39 カープ

朝から500km走ってようやく安息の地へ。
数日前に花巻温泉の公衆電話から予約を入れてあった「ホテル公楽園」に念願の宿泊。

館内は昭和の空気が流れている。

ゴールドの壁と和室入り口。取り合わせの妙だ。

激渋で懐かしさ1000%のお部屋。
昭和に本当に戻ったような心地よい錯覚感に心酔した。

まるで映画のセットのようだ。しかしリアル2009

ヘニャヘニャのスリッパと侘びしいトイレ

生活感ありすぎな浴室。
スポンジが置いてあって自分で浴槽を洗って湯を張る。

水栓の形も懐かしい。

布団は自分で敷くから気兼ね無い。清潔なタオル、糊の効いた浴衣も完備。
建物や部屋は古いが、不潔な感じはしなかった。
しかし神経質な人はやめたおいたほうがいいだろう。
小綺麗なホテルならいくらでもある。

ひと風呂浴びてスッキリしたところで、1階の自販機コーナーへビール片手に。
いよいよ楽園へ。

酒やビールも自販機で買える。両替機も完備。
私にとっては至れり尽くせり。

堪らない雰囲気だ。この最高のシチュエーションで気兼ね無く、
深夜でもビールや酒を飲みつつ自販機を眺めていられる。
飲むほどに今がいつだったか忘れていく。

色彩感覚もウォームで味がある。このセンスが大好きだ。

宿泊しているからこその真の寛ぎがある。

自販機のラインナップ。うどん・そば自販機は修理待ちで近く再開するという。

うどん・そば自販機

トーストサンド自販機は純正のアルミを使用していた。

これは初めて見た!カップリーナ自販機。
なんと現代でも商品名として残っているという。

カップヌードル自販機

極上のデザインセンスと色遣いのカップリーナ自販機が現役。

いつまでもまったり呑んでいたい。

深夜でも早朝でも自販機たちに会える。

至福の一晩を過ごし朝に。

国道116号線沿いに目立つ看板。目の前には小綺麗なラブホが。

街道沿いの朝は早い。昔の刑事もののドラマに出てきそうな絵だ。

洋間タイプはこんな感じ。
次回は窓から田んぼの景色が眺められる洋間に泊まってみたい。

ありがとう公楽園。
いつまでも営業を続けて欲しいです。

西日本の激渋昭和宿「長沢ガーデン」へ行ってみる!

2009年 9月18日~27日
東日本懐かし自販機巡り

(その1 アメヤ) その37 リバーサイドその38 公楽園その39 カープ

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