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2016年9月
2016年9月 初秋 懐かし自販機巡り
その3 廃コカコーラ自販機 → その4 オートスナック レンタルスキー(終)
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そうとうにくたびれた外観の建物。店名の表記も無く一見営業中には思えない佇まいであるが、それが最高。
店の正面には大きくレンタルスキー¥1500と消えかかった看板があり、これを店名の代わりとした。
80年代のスキーブームのころにはここで宿泊も出来たのだろう。
工事現場の飯場のような雰囲気の入り口に近づいてみると、中はちゃんと営業しているようだ。
古めかしいゲームがまだ動いている。そして壁一面に貴重なレア自販機が並ぶ。
博物館に展示される私物化されたものでない本物は、空間性と時間の蓄積が必須なアートである。
当事者には意識はなくあくまで観る者の視点に依る。
そして常に背後にある、消え失せてしまうかもしれない存在の不安定性が、より輝かせるのだ。
奇跡的な眺めを堪能出来る。時代の隙間を縫って、様々な理由が重なり今に至る。
一期一会の風景に出会う。
現在どこを探してもこの機種の稼働機はないはずだ。東北の店の物置に一台眠っているかもしれない。
明るいポップなオレンジ色が食欲をそそる。
とても懐かしいデザインで私の思い出にもはっきりとはしないのに強烈なイメージがある。
500円硬貨登場前の機械であるということだ。
今は無きみそ汁自販機も手がけたクボタ製だ。
稼働機は全国でも徳島に一台だけ、非常にレアなボンカレー自販機。
有名な仁鶴師匠とは別バージョンのパネルも珍しい。
カップ麺自販機などを製造していたサンデン製だ。
クボタ製のみそ汁自販機と似たような機種のコーヒー自販機。
いかにも苦そうな渋いデザイン。
みそ汁自販機も手がけたクボタ製かと思いきや、銘板はサンヨーとなっている。
星崎製かき氷自販機。
このヌメッとした青い塗装が味のある酒カップ自販機は富士電機製。
シンプルで潔いデザインが爽快だ。こんな機械で地酒が買えた日本は豊かな国だった。
FenderやGibsonにも負けない渋いデザインがかっこいい富士電機の銘板。
これは昔80年代には街中でもよく見かけたので懐かしさ満点だ。
中身はこれも懐かしい森永ピクニックの紙パック。
この目立つシマシマの自販機も製造は富士電機だった。
絶妙な配色センスが好いポップコーン自販機。他とは違う独特の雰囲気がある。
ヴィンテージな雰囲気が堪らない。
カワムラコンパニオンという会社は今もあるのだろうか。
タバコの値段も何年前のものか。
無意思のもとに偶然、自然に放置されてきたこれら非稼働自販機には、動いていた当時とは別の何かが
宿っているような感じがした。30年の時の重みなのだろう。そして自分も同じであると改めて想う。
2016年9月 初秋 懐かし自販機巡り
その3 廃コカコーラ自販機 → その4 オートスナック レンタルスキー(終)
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Last Updated 2021.5.2
2017.3.3