自然豊かな岩手県の鄙びた旧国道沿いにあるゲーム&オートレストラン。稼働機としては日本で最後の一台であろう久保田鉄工製のカップ麺自販機や富士電機めん類自販機が並び、のどかな雰囲気の店内は昭和の雰囲気を色濃く残しとても味わい深い。
営業時間11時~21時 2013年10月20日に閉店しました。
古びた案内看板を頼りに県道274号を二戸駅方面へ向かうと・・
緑豊かな好環境で営業しているゲームランドジャンボに到着。
手前の建物がオートレストラン。
ゲームランドの建物はかなり鄙びている。
ビニール看板も擦れて読み難い。
東北で久しぶりに新しく出会う自販機コーナーである、オートレストランジャンボ。
前を走る道は旧国道4号で、バイパスが出来る前はお店も大変賑わったそうだ。
近所のマルイ家具さんが店を管理しており、担当の方にお話を聞いた。
昔は、カレーやハンバーガーにトースト、そして川鉄のめん類自販機や、
焼きそば・チャーハンの自販機もあったそうだ。
昭和の時代から30年以上の刻を重ねて、いよいよ味わい深い店内。
懐かし自販機が今も現役で稼働していることが、この空間に生命を与えている。
現代では珍しい久保田鉄工製のカップリーナ自販機。
日本で最後の一台と思われる。
(丸昇神栖店のみそ汁自販機が同じ久保田鉄工製。)
直線的な枠と手書き感がかわいい電照板のデザインが最高。
500円硬貨が出る前の機械ということだ。最低でも29年経っている。
こういう古い機械を今でも置いているお店の多くが、機械のメンテを自分でしている。 先日もネットで部品を探し、温度センサーの故障を修理したそうだ。
ヌードルとぞう煮、とん汁でお湯の量が違う。
昔はこの自販機でぞう煮を売っていたのか。
傾いた〒マークではなく久。
型式NWB-F
東北では数少ない生き残りである富士電機めん類自販機。
天ぷらそば・うどんが各270円。
調理時間表示のニキシー管も完動で、あたたかい灯りに癒される。
まさに自販機的な仕上がりの天ぷらそば。
天ぷらは自家製で、にんじんのかき揚げがおいしかった。
一般的なPP丼よりもしっかりした厚みの丼だ。
持ち出し防ぐための名札が貼ってあった。
長い間大事に使われてきた自販機。
うどんは固めで結構太い。以前は平麺を使用していたそう。
にんじんがたっぷり入ったかき揚げの食感がよかった。
この自販機も珍しい。海外製のようだ。
ゲームランドと繋がる通路からオートレストランを見渡す。
ゲームランドには懐かしいパチンコなども。
長い時を越えて一列に並びお客を待つ自販機達。
とても豊かな時間を過ごすことが出来た。