昭和46年から営業している近畿地方での懐かし自販機の聖地といえる貴重なドライブイン。全国的にも珍しい川鉄計量器製のめん類自販機が3台も現役稼働し、さらに西日本ではほぼ絶滅した貴重な星崎電機製のハンバーガー自販機も稼働中。 営業時間は8時~17時30分 食堂は水曜定休。
石川~福井と自販機不毛地帯が続き、本日は朝から何も食べられないまま300km以上走ってきた。
夢にまでも見た自販機コーナー「ドライブインダルマ」に着いたのはもう夕暮れだった。
バーガー自販機もめん類自販機も、しっかり稼働中で最高にありがたい。
お腹が許すだけ自販機グルメを楽しもう。
国道178号線に沿ってかなり横に長いドライブインダルマ。
瓦屋根も食欲をそそる色合いだ。
昭和の字体の看板が渋い。
店の外からバーガー自販機のパネルの灯りが見える。間に合ってよかった。
今や文化遺産レベルの自販機が、日常風景の中で稼働している。
ゲームコーナーの奥が食堂になっており、そこでめん類など調理されている。
昭和のまま時が止まってしまったような店内はとても落ち着く。
川鉄製めん類自販機が3台も並んで稼働している光景は、
ここだけでしか見られない。
川鉄のラーメン自販機は全国でもこの一台だけ。
27秒で熱々のラーメンを出してくれた。
自家製のチャーシュー、しゃっきりモヤシの具が入ってかなり旨い。
250円は安い。
自販機で関東との食文化の違いを味わえる。
穏やかな湯切り方式のためか、出来上がりが綺麗な自販機うどん。
PP丼の懐かしい風情がまた堪らない。
自家製でじっくり炊かれたお揚げは甘めの味が染み、関西風の出汁との相性がとてもいい。
店に辿り着くシーンはtake2。
富士電機ハンバーガー自販機。
バーガーも150円と安い。
白い箱で出てきた。
ロールパンのようなつやつやしたパンをつかった
カレー風味のするハンバーガー。
懐かしいゲームのサウンド、蒸した熱い空気をかき混ぜるだけの扇風機。
真夏の旅情を味わう。
西日本懐かし自販機巡り第一店舗目は近畿地方の聖地ドライブインダルマだ!
東京を早朝4時に発ち、500km以上を一気に走破し辿り着いたのはお昼過ぎだった。
関東地方は雨が続いていたが、西へ向かうにつれて空は晴れてきた。
今年は桜の開花期が遅れたおかげで、あちこちで
ちょうど満開の花が道中を味わい深いものにしてくれた。
気持ちよく晴れた春の空にドライブインダルマの屋根が映える。
店舗右側には食堂が営業中。
自販機が売り切れのときはこちらに一声かければ補充してくれる。
すっきりと清潔な店内に懐かし自販機が稼働中!
全国を探しても10台ほどしか残存しない貴重な川鉄自販機が3台連なる光景は
何度見ても感動する。そして大きな故障もなくしっかりと稼働してくれていた。
まずは前回訪問時に未食だった、天ぷらうどんから食べてみたい。
西へやって来たことを実感させる、薄口醤油仕立ての出汁に天ぷらがとてもおいしい。
これで250円は本当に良心的で嬉しい。本日の一食目をするっと完食した。
このドライブインを始めた45年前ごろ、
最初に導入したのがラーメンときつねうどんの自販機だったそうだ。
長い年月が経っているが中は綺麗に整備されている。
富士電機めん類自販機と違い冷蔵室の回転棚は樹脂製になっている。
川鉄自販機のラーメンは日本中でもここでしか見られないレアなものだ。
富士電機とは調理の発想が違う。
柔らかく味の染みたチャーシューと、モヤシも載った自販機ラーメンは、
27秒250円、そして45年という時の重みも加わり最高の味わいだった。
関東以西ではここと鹿児島にしか残っていない、絶滅寸前のハンバーガー自販機。
レンジの心臓部、周波数2.4GHzのマグネトロンは故障すると修理が難しく、
この自販機が残っているのも奇跡的なことである。
自販機のボタンには「ホットドッグ」との表記だが、実際はハンバーガー。
前回食べた「ハンバーグ」はカレー風味がしたが、こちらはノーマルな味。
レタスがジューシー感を出していて、めん類を2杯食べた後でもおいしく食べられた。
由良川と田んぼが広がるのどかなエリアの国道178号沿いに、
昭和46年(1971)から営業を続けているドライブインダルマ。
以前は24時間営業だったが、7,8年前からは夜6時頃には閉店するようになった。
2015年2月に山形のアメヤが非稼働となり、 工場内を除いて川鉄自販機が稼働する最後の店となった。
当たり前の昭和の日常感が、今となっては非日常を感じさせる。
じっくりと時を重ねてきた自販機達と対話するように、ラーメンをすする。
自販機も店内も整備、清掃が行き届き快適だ。
国宝級のレアな川鉄自販機3台並ぶのは迫力がある。
日本全国で最後の一台となる川鉄計量器 めん類自動調理販売機 CV-10型 ラーメン自販機。
重なる由良川の氾濫にも耐えて、40年以上稼働してきた。
消費税増税にも負けず、良心的な値段で頑張っている。
この40数年の間にいったい何枚のコインがすりぬけたであろう。
コインを入れるときのコトンという音も心地好い。
2015年の現代においても、27秒でこれだけいろいろ楽しませてくれる機械はなかなかないだろう。
今回は新刊の取材ということで、自販機の中もじっくりと取材させていただいた。
ストック室は冷蔵され80食収納する。
開店当初の時代は一日3台とも80食以上売り切ったそうだ。
きれいに整備されたメカ部。
ローラー滑り台のようにどんぶりが滑り落ちる。
ぴかぴかに磨かれた調理室。富士電機の回転式より機構がシンプルなためメンテもしやすい。
出番を待つラーメン。
調理室へと滑り落ちる。
熱湯による2回の丁寧な湯切り、そしてスープを投入。
250円、27秒で完成のダルマ特製自販機ラーメン。
出番を待つきつねうどん。
一連の動きはとても見事で、27秒の秘密に感動する。
もちろん具も飛び散らない。おいしそうな仕上がり。
250円は良心的すぎる。自家製お揚げと関西風だしの効いたきつねうどん。
お揚げの甘みと出汁のハーモニーが完璧だ。
出番を待つてんぷらうどん。エビの赤色がおいしそう。
ハンバーガー自販機は前回の由良川の氾濫により、別の機種にリプレースされた。
お二人はいとこ同士だそうで、ダルマが開店したころ女将さんは20代だったそうだ。
共に素敵に年月を重ねた自販機とお二人。今もなおダルマが健在な理由がここにあった。
これからもよろしくお願いします。
今朝、新潟の公楽園を発って500キロ以上一気に走り、午後ダルマに着いた。
そして数時間の取材を終えて外に出ると、もう夕暮れ時だ。
日本半周 懐かし自販機巡り3晩目の宿は、
ダルマからも近い天橋立の対岸側にいいところを見つけた。
日が沈んだ後の天橋立を散歩する。限られた期間の短く忙しい旅は充実感が強い。
先月までは一年間ネパール、インドを放浪していたが、やはり日本の旅は最高だ。
阿蘇海に映る対岸の町明かりが郷愁を誘う。
里のやど川尻は素泊まり4200円からで、ダルマやコインスナックふじなどを巡るのに便利。
レトロ感と現代のセンスを融合させた居心地の良い宿だ。
館内のデザインはなかなか渋く好い感じ。
宿の主人と動画などについて語りながら、温泉で旅の疲れを癒やした後は・・・
懐かし自販機巡りは温泉や地酒、宿も大きな楽しみだ。
群馬、新潟、京都と濃い旅だった。明日からは山陰へ向けて走って行く。