三次市街から広島に向かう国道54号線沿いにある、古くからの酒屋さんの自販機コーナー。 富士電機めん類自販機が稼働し、24時間自販機うどん・そばが食べられる貴重なスポット。 24時間営業。
ようやく広島の混み合った市街地を離れ、のどかな景色を見ながら国道54号を三次市方面へ。
志和地駅に近い国道沿いに福原酒店の自販機コーナーはあった。
瓦屋根が日本らしい風情がある田舎の酒屋さんだ。
店内も昔の雰囲気で、おばあさんが店番をしていた。
自販機コーナーには、こぢんまりとした食べるスペースもある。
かなり渋い空間だった。
退色したビニール屋根、かすれた文字や小屋の椅子、卓。妙なる雰囲気を醸し出している。
調子はわるくなさそうな富士電機めん類自販機。
天ぷらうどん、そばともに280円。ニキシー管も完動だ。
天かすとカマボコとネギのシンプルな自販機うどん。
千福カップには、旅の間何回もお世話になった。
家業を継いだ福原啓文さん。
今後ともめん類自販機よろしくお願いします。
非常に心許ない険道、いや県道293号を楽しみながら広島県に入っていく。
島根~山口の自販機パラダイスを離れ、
東へ東へ、帰る旅が始まった。
"険"道293号から"酷"道488号へ。一車線の侘びしい山道でこれが国道。
晴天の空に映える赤い瓦屋根が味わい深い福原酒店。
懐かし自販機よりさらに一時代前の佇まいの、古い酒屋だ。
現代に奇跡的に残る、自販機コーナー。
富士電機めん類自販機が現役で稼働中だ。
小屋の中にはテーブルと椅子。天板の模様も激渋だ。
少し太め、固めのうどん。とろろ昆布も入っている。
更にカマボコが後から出てきた。
とても懐かしい郷愁を感じさせる好い空間だった。
7年ぶりの再訪となった福原酒店。7年という月日は建物も人生も色々と変える。
若旦那は結婚され、酒屋は新しく建て替えられた。
しかし富士電機めん類自販機は健在で、イートインスペースも新調された。
今回の取材時(2017年5月)で前回(2010年7月)より20円アップの300円のうどん。
天ぷらというか天かすが回転湯切り対策のため、うどんの底に沈んでいる。
(2019年は350円、2025年現在は400円)
同じく300円のそばも一見具なしに見えるが・・・
そばの下にかまぼこやネギも隠れていた。
出汁は西日本の味付けでおいしい。
小綺麗なスペースになった。
近辺は細い県道(険道)の宝庫で、中国山地の優しい風景を堪能出来る。
昭和、平成、令和と時代を生き続ける自販機。これからも活躍を期待したい。