山間部を走る国道9号沿いにある昔ながらの味わい深い自販機コーナー。人家も少ない自然豊かな周辺環境がとても良い。富士電機めん類自動調理販売機が現役稼働し、昭和の雰囲気を味わえる貴重なコインスナックだ。 24時間営業。2015年以降うどんのみ販売中。
ついに来た!憧れのコインスナックふじ。
昔ながらの雰囲気がそのままで嬉しい。
看板の意匠や字体、建物の経年感などとても好い感じでもう最高。
店内もご覧の通りの趣味の好さ。綺麗に片づけられ落ち着く空間だ。
そして富士電機めん類自販機がしっかり稼働中。
カップヌードル自販機、おつまみ自販機、汎用機が揃う。
店内の椅子は古い車のシートを流用したもの。
心地よい薄暗さの店内に強い存在感のあるそば・うどん自販機。
いままで食べたことのないきつねそばがある。そば・うどんともにトッピングはきつね。
この電照板はいつ見ても心和むなぁ。
そして出てきたきつねそば。かまぼこは隠れている。
汁はとても色が薄いが味はしっかりとしておいしかった。お揚げも良く味が染みうまい。
どんなお洒落で高級なレストランでもこの雰囲気には敵わない。
ちょうどいい広さの店内は本当に居心地が好かった。
古びたシートの座り心地もいい。
汎用機が結構人気のようだった。
おにぎりやサンドイッチ、卵などを販売。
スープヌードルが220円はちょっと高いが、周辺に何も無いので助かるだろう。
最高の時間をありがとう。東京からはかなり遠いがまた是非来たい。
昨夜は浜詰海岸園地でテント泊して2ヶ月振りの酒を飲んで寝た。
夜中は結構冷えて寝袋の中で何度か目が覚めた。
今朝は4時過ぎには撤収し、まだひとけの無い道を走り始める。
あちこちで桜は満開だし、最高の車窓が流れる。
この写真は、県道11号 城崎にてカーブを曲がったところで眼前に拡がった朝焼けの日本海。
普通に行ったら国道9号だが、今回は日本海側の香住から県道4号を山間へ向かう形でアプローチ。
7:17着 気温は15度くらいか、早く温かいものが食べたい。
2年前に来たときと変わらぬ鄙びた風情は完璧だ。
回転灯も元気に回る山間の避難小屋のような自販機コーナー。
やはりこの組み合わせが美しい。
懐かし自販機以外の自販機もとても充実している。
無人駅の待合室のようでもあり、
古いバスから引っこ抜いてきた椅子が旅情感を盛り上げている。
廃品なのにシックな雰囲気が醸成されている。
20年以上働き続けている富士電機めん類自販機。
カウンターはデジタルだ。
きつねうどんが270円。透明感のある出汁が美しい。
具は沈んでおり、甘めの揚げととろろが醤油感の薄い出汁とマッチしている。
通勤途中の人たちの利用も多い。
事前に連絡を取っておいたオーナーさんがやってきてお話を聴く。
年季の入った自販機の鍵束。右上のが富士電機めん類自販機の鍵。
補充は一日一回、朝9時ころに来て、その後も何度かチェックに来るそうだ。
めんの乾燥を防ぐため出番待ちの後ろのほうはめんのビニール袋を蓋にしているそうだ。
たま~にチェックが間に合わず袋が載ったまま出てくることもあるとか・・・。
補充したてのそばは新鮮でさすがに旨い。やはり具は麺の下に入っている。
きつねそばは30円高い300円。
汎用機ではパン、卵、ちくわなど冷蔵販売されている。
山間の素朴な自販機コーナーはとても味わい深い。いつまでも残っていってほしい。
2010年から2年ごとに訪れているが、今回は晴天にも恵まれ、テント屋根も鮮やかだ。
看板と店のデザインがよくマッチしている。
時代を感じさせる建物だが、よく清掃されており抜群の居心地の良さ。
幹線国道9号線は交通量も多く、立ち寄る常連客も多い。
店内は時代に媚びない無骨な作りだが、それが逆に貴重である。
懐かし自販機以外にも各種最新の自販機などがフル稼働している。
廃バスのシートを流用したくつろげるスペース。
湯きり機構の調子も悪くない、年代物の富士電機めん類自販機。
虚飾にあふれた現代にこのシンプルな佇まいが、忘れていた何かを思い出させてくれる。
運転疲れや食後には古びたシートを倒してリラックスできる。
狭い小屋の中で、レバーを引いてシートを倒している自分もまたシュールだ。
ビニール張りのこのシートも渋い。
倒したシートからの眺めもよし。
隣の新し目のカップ麺自販機とは、やはり風格が違う。
コインメックは500円硬貨にも対応している。
2015年以降、そばの販売が中止され、きつねうどんは290円に値上げされた。
今回が図らずも最後のそばとなってしまった。
自販機巡りは満腹との戦いだが、自販機との出会いは一期一会、次があるかはわからない。
二品とも味わって、後悔のないようにしたい。
今回が最後となったそば。関西風の出汁にトロロ、味の染みた揚げが優しい味わいだ。
こちらは富士電機汎用機。
ゆで卵やちくわなどうどんと一緒に食べるのもいい。
以前の昭和カラフルなビニテンは台風で破損してしまい、オレンジ色のものに新調された。
国道9号からよく見える賑やかな看板も健在だ。
無骨な店内は変わらない。
独特の旅情感のあるこんな空間は、近年の日本では本当に稀なものとなった。
ジャンク感を増すリクライニングシートは無言ながら年月を語っている。
すべては富士電機めん類自販機のために。
この現代に、こんなにも鄙びた空間で、
雨宿りでもしながら自販機うどんを食えるという奇跡。
きつねうどん290円。
車泊の旅で野菜が不足しがちなので、ネギを大量に投入して補給。
ちょうど補充で来ていたオーナーさんとも久々の再会。
先日私も取材協力した新聞の切り抜き。地元でも話題になりオーナーさんも喜んでいた。
ここから一度、鳥取方面を巡り岡山県に向かう。