欽明路道路に面する、昔ながらの鄙びた風情満点の自販機コーナー。2021年からは富士電機めん類自販機が3台稼働し、昭和旅情を味わいながら懐かし自販機グルメが楽しめる希有な店。地元ファンも多い。 自販機に寄り添う「仲よくしてネ」の名物看板が隠し味だ。 24時間営業。
島根県から山口県のこの周辺はハイレベルな自販機コーナーが続く、21世紀の日本ではもっとも恵まれている地域だ。 憧れ続けてようやく出会えた「欽明館」!激渋自販機コーナーは2台のめん類自販機とともに元気に営業していた。
前を通る欽明路道路は元有料道路で立派な道だ。
ごちゃごちゃした昭和B級感が堪らなく快い自販機コーナー、欽明館。
めん類自販機が2台稼働中!
この自販機コーナーも、来るのをずっと夢見ていた。
思っていたとおりの素敵な自販機コーナーだった。
この看板がとても好い味出ている。
目の前はかなり交通量の多い県道15号。自販機コーナーに停まる車も多い。
騒音が絶えない国道ぎわで、やけにのんびりした風情の空間。昭和の混沌の記憶が蘇る。
前面ステンレス調のクールな一台。肉うどん、天ぷらうどん共に300円。
看板も自販機の一部のようなラーメン自販機。ラーメン、天ぷらそば共に300円。
生まれたてのラーメン。
モヤシも入って、なかなか腰のある麺でおいしい。
とうがらしとコショーはザルにぶら下がって。
カップヌードルは200円。
お菓子を販売。
非稼働だが、やたらに細身のUCC。渋い。
この時代に希有な存在である欽明館。いつまでも活躍を期待したい。
夕闇に暮れていく欽明館を撮りたくて、観音茶屋からは国道187号を外れ県道2号から県道111号と、
遠回りしながら時間を調整する。
県道はその土地をより身近に感じさせてくれるので好きだ。
到着したのは18時すぎだったが、夏の日は長くまだ明るかった。
古いながらも整頓されている。
ここだけ昭和にタイムトリップした異空間のようだ。
陽が暮れるまでの間、岩国市内で買い出しなどを済ませ、再び欽明路道路から戻ってくると、
狙い通りの光の美しさだった。
郷愁を誘う夕暮れの空に、味のある行燈が灯り、最高の旅情感だった。
まさにこんな光景を体験し撮影したかったのだ!
夜の自販機コーナーはまたひと味違う。
そしてやはり主役は2台のめん類自販機だ。
日本の懐かしいものが好きな私にとっては極上の「絵」である。
2010年12月にリプレイスされることになる左側の自販機。
カウンターはデジタル式だった。
電照板はラーメンのみの仕様だが、販売は天そばとラーメンで各300円。
ニキシー管仕様の自販機から天そばを購入。
鄙びた雰囲気にぴったり合う味わいの自販機そばだった。
錦帯橋方面を望む、こんな美しい夕景を堪能しながら食べる自販機そば。まさに至福のひととき。
全てが激渋。これ以上のものは無い。
いつまでも続いて欲しい、欽明館名物自動販売機コーナー。
別れが辛い。
これで今回の西日本巡りでは島根~山口方面を去り、明日からは広島~岡山の山中を経て兵庫に向かう。
今晩は三倉岳の近くに好泊地を発見。月を見ながら一杯飲んで寝た。
東京を発ってから12日、もう4000km走った。自販機コーナーも60ヶ所近く巡ってきた。
素晴らしい出会いばかりで本当にありがたい。
西部技研でオーバーホールされて新品のようによみがえった自販機。
以前は道の駅三隅で稼働していた機体だ。
仲よくしてネ!!!!
メニューは肉うどん、天ぷらうどんで各300円。
晩秋の欽明館にめでたく新自販機が設置された!
朝7時に長沢ガーデンを出発し、国道2号をひたすら東へ走る。8時半、欽明館着。
今日はこのあと観音茶屋で田中さんと待ち合わせ、その後最終的には
尾道から四国に渡るというハードな行程だ。
文化財に指定したい佇まいは健在だ。
テーブルが新しくなったかと勘違いするほど、丁寧に清掃されている。
中村社長の想いが伝わってくる。
屋外設置のわりに綺麗に維持されているラーメン・そば自販機。
値上げはせずに300円で頑張っているそうだ。カウンターはニキシー管。
珍しい色合いのオーバーホール済みの一台。もちろん西部技研の田中さんの仕事だ。
以前のはデジタルだったので、ニキシー管仕様となり嬉しい。
今回初の肉うどん。田中さんの味付けとは全然違うあっさりした煮方の牛肉だが、
牛丼の具のようなやわらかさで美味しかった。
店の裏手には以前稼働していた自販機がパーツ取り用に保存されている。
なんとボンカレー自販機の非稼動機も先日まであったそうだが、残念ながら廃棄されたそうだ。
欽明館の持つ文化的価値やこのままを保存する意義など、懐かし自販機研究家としていろいろとお話させてもらった。 まだまだ当分はこの味わいを楽しむことが出来そうだ。
懐かし自販機の神・田中さんと中村社長のありがたいお出迎え。
数年前に先代から引き継いだ中村社長は、味のある雰囲気をそのままに保存している。
交通量の多い欽明路道路ぞいにあり、遠い昭和の活気を想い出させる。
紅白の背景も縁起良し、名物看板「仲良くしてネ」を挟んで2台の富士電機めん類自販機が稼働する。
ニキシー管は10の位が点灯しないものの、25秒をカウントする。
肉うどんは50円アップの350円になったが、それでも良心的な値段である。
ラーメン単独のレアな電照板の自販機はラーメンとそばを販売。
こちらのニキシー管は完動だ。ラーメンも50円アップされた。
今回は天ぷらうどんをいただく。透明感のあるつゆは熱々だ。
あっさりとしてソフトなうどんはのどごしもやさしい。
仲良く並ぶビンテージな自販機。
同じ敷地内にはできたての唐揚げやおにぎり等を販売する店舗も営業中。
満足感の高い欽明館ランチセット。
駆けつけてくれた田中神も満足の肉うどん。
田中さんが提供している肉うどんとは違うあっさりタイプがじんわりうまい。
雨に煙る欽明館名物自動販売機コーナー。
こんな天気の時こそありがたみがわかる。
雨宿りしながら昭和の自販機を味わえる。
仲よくしてネ 看板も健在だ。
チャーシューとモヤシ入りのラーメンも捨てがたいのだが、
今回は天ぷらうどんを食べる。
昭和ジャンクな味わいが堪らない。