国道2号沿いの長沢湖畔に佇む、昭和風情がそのまま保存された希有な宿。館内は激渋な雰囲気で時代に流されない姿勢が素晴らしい。そして自販機コーナーには富士電機めん類自販機が2台稼働し、板前さん手作りの味を24時間味わうことができる。 24時間営業。
大雨による通行止めの箇所を避け、県道を通ってどうにか国道2号へ出られた。
黄昏の美しいブルーの空が、憧れていた長沢ガーデンへの到着を、より幻想的に味付けしてくれた。
陽が暮れるギリギリの紺の空に、長沢ガーデンが映える。
なにかここは他の場所と違って活気がある。
料理に自信のあるお店で、地元密着型を目指しているという。
そして自販機コーナーにはうどん自販機が2台!
宿には温泉も湧き、ゆったりと寛げる。
私が泊まった別館は2800円!という格安。
懐かし自販機巡りにはうってつけだ。
長沢ガーデンのロゴが好いセンス。
支配人の三町さんから自由に撮影していいと許可をいただき、
ウキウキしながら昭和激渋な館内を探検。
行燈もまろやかな感じだ。
何もかも昭和。
現代では出せない味。
部屋は2階にある。
支配人の三町さん
施設とそこで働く人を大事に活かし、
地元のお客に喜んでもらえる
宿を目指す三町さんは、
どの従業員からも慕われる存在だ。
迷路のような館内を3分ほど歩くと・・・。
あった~。私の予約した部屋が。
ちゃんと名前書いてあり嬉しい。
室内はまさに激渋昭和の宿。私にとって完璧な空間だ。
オレンジ色のソファーが味出まくり。
ここでまったりと飲んだ酒は最高にうまかった。
さて、まずはひと風呂浴びよう。
番台のおばちゃんもとても味出ている人だった。
「古いものは好いのだ。」と言い切っていた。
温泉なので疲れもほぐれる。
右上の窓が私の部屋。
そして左下に見えるのが自販機コーナー。
深夜の国道沿い、トラックの轟音をBGMに。
2台稼働中の人気のめん類自販機。
ストーン柄のめん類自販機。
そばは無くきつね、と天ぷらうどん。各280円。
こちらは肉うどん専用。280円。
板前さんが作るだけあって、しっかりした味でおいしい。
とてもまろやか。
手作りの天ぷらうどんも人気のようだ。
窓からは長沢湖を望む。素敵な一夜をありがとう。
朝一番で温泉は最高の贅沢。
日帰り客が来る前の静かな時間を満喫。
2800円で濃すぎる一泊でした。ありがとう長沢ガーデン。
桜散らす柔らかい風の夕刻、2年ぶりの長沢ガーデンに到着した。
黄昏の長沢湖。
昔の行楽地の象徴のような存在感。
施設全体からあふれる昭和感が濃い。
今回は当日に電話したため一泊2800円の別館はすでに満室で、
3300円の本館となった。
温泉に入れて、自販機うどんを味わえて、
別館よりも全体的に小綺麗なこの部屋で3300円は激安だ。
別館のソファも良かったが、こちらもなかなか渋い。
部屋からの眺めが最高で、長沢湖を一望、春は桜が綺麗だろう。
夕陽が沈む前にまずは温泉で汗を流す。
沈む夕陽を2階の宴会場から眺めつつ乾杯。
旅に出て4日、毎日素敵な自販機コーナーを巡ってきた。
国道際に立つ電光看板。旅情が高まる。
昔のSA・PAみたいな、旅の高揚感を誘う雰囲気が堪らない。
日は沈みどんどん夜になっていく。
昼と夜の間の美しい時間。刻々と変わる夕空の色。
日帰り温泉としても地元に愛されている長沢温泉。
入浴380円と東京の銭湯より安い。
この日最も美しい瞬間の長沢ガーデン。
陽が暮れると余計に輝きを増す軽食&自販機コーナー。
全てのメニューは以前から変わらない280円だ。
前回は肉うどんだったので、今回はまずはきつねうどんから。
田中さんが使用しているやまやのうどんと比べると
腰が強い感じの麺。
つゆはうすい色でコクがあり旨い。
麺の下にセットされた具を引き上げると彩りも鮮やか。
しっかり味の染みたお揚げが美味しい。
珍しいうどん単品の看板の自販機では天ぷらうどん。
イカも入ったかき揚げは、香ばしくカラッと揚がっていた。
これで280円は安いな~。
翌朝は5時半に起床。
今日は欽明館、観音茶屋を経て尾道から四国に渡る、
長い一日になりそうだ。
湖の東から朝陽が昇ってきた。
もっともっとのんびりしたいが、6時半に出発。
聖地認定。
三町支配人「設置しておよそ35年が経過しているが、撤去する考えはまったくない。」さすが!!
中国道山口インター出口近くから県道194号に寄り道する。
狙ったとおりの険道で一昔前の日本を味わえた。
聖地・長沢ガーデンの支配人・三町さんには
新刊出版のため貴重な全館の取材・撮影許可をいただいた。
自販機コーナーでは2台の富士電機めん類自販機が元気に稼働中。
長沢ガーデンの自販機うどんはとても人気があり故障も多いが、
ここも田中神がメンテ担当なので安心だ。
従業員の平均年齢が高いのは三町さんの誇りだ。
元気なおばちゃんたちが頑張っている。
上から下までいっぱいのストック。
開店湯切りで飛び出ないように、具は麺の下に入っている。
今回別館は満室で前回と同じ本館「花」に泊まった。
長沢湖を見渡す部屋からの眺めも良い。
角部屋の「白鳥」は雄大な眺め。
夕暮れの温泉は旅情が高まるひととき。
外来入浴も390円で可能なので、ドライバーにも人気がある。
湖を眺めながら、旅の疲れを癒やす。
暮れゆく長沢湖を眺める休憩所。
昭和の観光地の雰囲気を思い出させる。
昔のデパートの上階にあったレストランのような雰囲気。
メニューも豊富。
とても懐かしく落ち着いた雰囲気でくつろげた。
うどん同様、板さんが作るレストランの食事はとてもおいしい。
日が暮れてくると電光看板が恋しく見えてくる時がある。
夕暮れにひときわ魅惑的な長沢ガーデン。
絶好調で稼働中の自販機コーナーへ!
天ぷら、肉、きつねと迷ったが今回は肉うどん290円。
麺の下から具を掘り出してみる。
こうすることで出汁とほどよく混ざりおいしくいただける。
6月の過ごしやすい夜の長沢ガーデンを深く味わう。
地元で獲れた新鮮で安い刺身を肴に、至福の一杯を味わう。
お腹も心も完璧に満たされた一晩だった。
翌朝、長沢湖畔の対岸の道を走ってみる。
去りがたき長沢ガーデン。
全国の名店紹介や全店舗データに貴重な資料、
長沢ガーデンの支配人・三町さんのインタビューも掲載。
日本初のレトロ自販機専門書が完成!
クリーム色に塗装されたうどん自販機。
道の駅 願成就温泉で田中さんと合流して
一緒に長沢ガーデンへ。
修理作業完了後レストランで一休み。
昭和の雰囲気が残り居心地のいい空間だ。
何日か益田周辺をじっくりと巡り、5日後に再びやってきた。
今回は日程に余裕があるので2泊することにした。
黄昏のもっとも好い時間が流れる長沢ガーデン。
今回の部屋は別館5号室。昭和のままの渋い客室だ。
時間がたっぷりあるのでまったりとギターを弾く。
ライトアップされた松と昭和のままの大広間が幻想的だった。
長沢ガーデンは自販機だけでなくレストランも魅力。
ディスプレイもレトロな感じがいい。
眺めも昭和風。
館内には温泉もあるから湯上がりの生が堪らない。
懐かしいレストラン風ハンバーグ定食は1190円。
とてもおいしかった。
1956年 Gibsonがよく似合うビンテージな部屋。
夜食に自販機うどん。
肉うどんも旨い。
翌朝各部屋を撮影させてもらった。
複雑な館内にわくわくする。
長沢湖の眺望を独占出来る贅沢な角部屋が「白鳥」だ。
この部屋は初めて長沢ガーデンを訪れたときに
泊まった思い出深い別館の1号室。
レトロなソファの質感が堪らない。
以前あった旧いヒーターは撤去されている。
昼食にレストランのとんこつラーメン550円。
これまた安くて旨い。
夕日を眺めながら温泉なんて最高だ。
夜9時過ぎのレストランは好い雰囲気。
天丼730円もとてもおいしかった。
迷路のような館内
最後の〆は夜食にきつねうどん。6月1日の0:00時ちょうどだった。
これから九州の侘寂温泉を一ヶ月巡る旅が始まる。