懐かし自販機の代表的な機械を、現在でも味わえるお勧めのお店とともに紹介します。
☆川鉄めん類自動調理販売機
川鉄のめん類自販機は富士電機のものと湯切り方法が違う。熱湯が注がれた丼を傾ける機構により、湯切りしそれを2回繰り返す。回転式に比べると穏やかなので、出来上がりの見映えは良い。しかし回転式の湯切りの場合、程良く麺がほぐれるという長所もあるので、一長一短である。この自販機もかつては全国で見られたが、現在はほとんど姿を消し絶滅危惧種となっている。京都のドライブインダルマでは、この貴重な自販機が3台並んで稼働している光景が現在でも見られる。最近では韓国に輸出され使われているという。
ドライブインアメヤ、ドライブインダルマ、中古タイヤ市場
岐阜レトロミュージアム、
大久保自販店 など
☆シャープ食品自動販売機
シャープの自販機は、工程をカムスイッチで制御する富士電機や川鉄の自販機に対し、半導体にて制御し末端部品も100V 24Vが使用されていた。修理の際に複雑なうえ部品の調達も困難となり、他の自販機に比べ早くその姿を消していったといえる。めん類自販機は富士電機、川鉄の湯切り方式とも違い、回転しながら傾くという三次元回転方式が採られていた。現在では絶滅寸前で全国を探しても稼働機は埼玉に一台のみとなった。貴重な最後の一台として頑張ってほしい。
残念ながら2011年まで稼働していた最後の一台は撤去された。
CityBoy
☆津上べんとう自動販売機
この弁当自販機は自販機の中で特に調理が行われるわけではなく、あらかじめ作られた弁当を保温する機構になっている。硬貨を入れボタンを押せば、ほぼ同時にドサッと弁当が出てくる。中身は設置している店によって独自のメニューとなっている。この自販機も現在ではほぼ絶滅しており、千葉~茨城の数軒で稼働している以外に生存報告はない。
そのうちの一軒、あらいやオートコーナーでは、ボロボロになった自販機が今なお稼働しており、名物自販機としてテレビでも何度も紹介されている。
あらいやオートコーナー、丸昇神栖店、24丸昇
☆その他の珍しい懐かし自販機
カレーライス自販機(左)は川鉄製で現在日本に一台しか稼働するものはない。この機種は本来はレトルトパックのカレーがご飯にかかった状態で出てくる構造だったが、現在稼働しているものは別々に出るように改造されている。
コインレストランコウラン
ボンカレーライス自販機(中央)はサンデン製で稼働するものは四国に一台あるのみだ。温かい白米とボンカレーレトルトパックが自販機の中で保温され、硬貨を入れボタンを押すとすかさず出てくる仕組みだ。
コインスナック御所24、中古タイヤ市場
みそ汁自販機(右)はクボタ製でやはり現在では日本に一台しか稼働するものはなく、非常に貴重なものだ。粉末状のみそ汁の素と熱湯が紙カップに注がれ5秒ほどで完成。
丸昇神栖店 (閉店)、小林水産直売所(非稼動)、中古タイヤ市場
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Last Updated 2021.9.1
Updated 2018.8.16
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Updated 2015.12.12
Updated 2012.3.19
2011.1.23